英語の文法の勉強は小学生も必要?英文法の必要性・教え方・教材

2021年5月17日

 

小学生にも英語の文法は教えた方がいいの?
英語が苦手な親はどのように英文法の教えたらいいの?

 

小学生の子供を持つ親御さんの中には、このような疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか?

 

この記事では、次のようなことについて詳しくご紹介します。


・現代の小学生に求められている英語力
・小学校の英語の授業でカバーできる学習範囲
・各家庭で取り組むべき英語教育とその方法

 

小学校で勉強する英文法の範囲

 

小学校の英語の授業では、英文法を教えることは基本的にありませんこのことは、文部科学省の小学校学習指導要領に明記されています。下記に引用します。

 

外国語学習においては,語彙や文法等の個別の知識がどれだけ身に付いた かに主眼が置かれるのではなく,児童生徒の学びの過程全体を通じて,知識・ 技能が,実際のコミュニケーションにおいて活用され,思考・判断・表現することを繰り返すことを通じて獲得され,学習内容の理解が深まるなど,資質・能力が相互に関係し合いながら育成されることが必要である。 (引用元:【外国語活動・外国語編】小学校学習指導要領(平成29年告示)解説

 

少しわかりにくい言い回しですが、もっと簡単に言い換えるなら、英単語や英文法の知識がどれだけ身についたかを重要視するるのではないということです。

 

 

小学校の英語の授業内容

 

小学校の英語の授業は、中学校の英語の授業内容とは大きく異なります

 

文部科学省の小学校学習指導要領に記載されている内容をもとにして、小学校で勉強する英語の内容をまとめました。

 

同資料において、小学校中学年の英語の授業を「外国語活動」、小学校高学年の英語の授業を「外国語科」と記載されているため、ここでも同じように記載しました。

 

小学校中学年の外国語活動の授業内容

 

小学3・4年生
・英語を聞くこと
・英語を話すこと(クラスメイトなどとのやり取り)
・英語を話すこと(発表)

 

中学年の英語の授業は、正確には「外国語活動」です。 中学年の外国語活動では、英語を聞いたり話したりすることに重点が置かれています

 

科目として導入されているわけではないため、成績表などで評価されることはありません。英語を実際に使い、慣れることを目的としていると言い換えることができるでしょう。

 

小学校高学年の外国語科の授業内容

 

小学5・6年生
・英語を聞くこと
・英語を話すこと(クラスメイトなどとのやり取り)
・英語を話すこと(発表)
・英語を読むこと ・英語を書くこと

 

高学年の英語の授業は、正確には「外国語科」です。「科」という漢字が示すように、高学年において英語は正式な科目として取り扱われています算数や国語などと同様に、高学年以降は英語も成績を評価されるようになります。

 

ここで注目したいのが、上記の表内の赤文字部分です。中学年の外国語活動の内容に加えて、高学年では「英語を読むこと」と「英語を書くこと」が追加されています。

 

本格的な英語の文法の勉強は小学校では行われませんが、話す・聞く・読む・書くという英語の4技能は、小学校段階においてすでに重視されていると言えそうです。

 

小学生のうちに英文法の知識を身につけておきたい場合は、小学校以外の場所で勉強する必要があります。

 

 

英文法を勉強するべき小学生はこのような子

 

先述のとおり、小学校の英語の授業では中学校で勉強するような英文法の解説は行いません。

 

そのため、「小学生の子供が英語の文法を勉強する必要性があるのかよくわからない」という親御さんもいるのではないでしょうか。

 

結論から述べると、小学生に英文法の勉強は必須ではありません

 

しかし、不要とも言い切ることができません。

 

ここでは、どのような子供が英文法の勉強に取り組むべきかについて記載します。

 

中学受験を検討している

 

私立中学校への進学を検討している場合、学校側が指定する英検の級に合格していることでさまざまな優遇を受けられることがあります。

 

英検3級以上ではライティング問題や面接試験が含まれるため、最低限の英文法知識が必須となります。

 

そのため、将来的に中学受験を選択する可能性があるのなら、英文法の勉強をしておいて損はありません。

 

中学受験における英検合格者への優遇措置の一例
・加点
・推薦入試での出願が可能となる
・奨学金の対象者となる
・英語科目の試験免除など

 

英検の受験を検討している

 

近年では、小学生のうちに英検を受験する子供が増えています。

 

日本英語検定協会が公表している受験者データによると、小学生以下の英検受験者数は毎年約40万人いることがわかります。

 

年度 小学生以下の英検受験者数
2015年度 356,774人
2016年度 370,729人
2017年度 401,787人
2018年度 414,502人
2019年度 408,957人
(参照元:日本英語検定協会

 

2015年と2019年における小学生以下の英検受験者数を比較すると、4年間で5万人以上も受験者数が増加したことがわかります。

 

この数字の中には小学生未満の未就学児(幼稚園児や保育園児など)も含まれるため、小学生に限定した数字ではありませんが、英検は小学生にとっても身近な試験になりつつあると言えるでしょう。

 

そのため、小学校在籍中に英検を受験したいと考える場合は、英文法学習を導入することでより目標を達成しやすくなります。

 

英会話の基礎が身についている子供

 

英会話教室やオンライン英会話などで勉強し、すでに英語でコミュニケーションをとることに抵抗がない場合は、文法学習を取り入れてさらなるステップアップをはかることができます。

 

定番フレーズを覚えて口から発することができても、自分の考えや意見をより詳細に伝えるには英文法の知識や語彙力が必要となります。

 

英文法の基礎を勉強することで、スピーキング力とライティング力の向上も期待できます。

 

小学校6年生の子供

 

英語教育に力を入れている家庭の場合、子供が小学校を卒業する頃には中学校で勉強する英語の大半を習得しているケースもあります。

 

英検を取得する小学生は増え続けているため、最低限の文法知識を身につけている小学生は決して少なくありません。

 

大きな学力格差になることを防ぐためにも、中学校入学を控えた小学6年生の子供の場合、中学英語の先取り学習として英文法の勉強をしておくことをおすすめします

 

 

小学生に対する英語の文法の教え方

 

小学生が小学校以外で英語の文法をする場所は、大まかに以下の3パターンに分類することができるのではないでしょうか。

 

・親が教える(独自カリキュラム作成・市販の教材などをもとに進めるなど)
・子供が自分で勉強する(教材・ラジオ講座など)
・英語のプロから教わる(塾・英会話教室・オンライン英会話など)

 

どのような方法で勉強をするにしても、小学生に英文法を教えるにあたって、なにか基準となるカリキュラムを用意しておくことが大切です

 

英文法は学習範囲がとても広いため、時間をかけて少しずつコツコツと勉強を続ける必要があります。

 

カリキュラムは、地図のような役割を果たします

 

途中で現在地を見失うことがないように、全体像を見渡せるものを用意することで学習計画を練りやすくなります。

 

(市販の教材でいうところの目次などがカリキュラムに該当します。)  

 

関連記事:
小学生向けの英文法ドリル14選|海外の子供が使う英語ドリルも紹介

 

小学生におすすめの英語の文法教材

 

市販の小学生向け英文法教材

 

小学生向けの英語ドリルはアルファベットや英単語、簡単な英会話フレーズを中心に取り扱うものがほとんどでしたが、最近では英文法に特化した市販の教材も多く出回るようになりました。

 

小学生のために作られた英文法教材とはいえ、子供が自らテキストの内容を読み進めて勉強することは容易ではありません。

 

文字がぎっしりと並んでいる教材ではなく、イラストや図表が多く用いられているカラフルな教材を選んであげるといいでしょう

 

下記の画像の英文法教材はこれらの条件を満たしているため、どのようなものを購入すればいいかわからない場合は参考にしてください。

 

(※画像をクリックすると詳細をご覧いただけます)

 

英文法教材を含むその他の小学生におすすめの英語ドリルについては、【2021年最新】小学生におすすめの英語ドリル7選にまとめました。興味のある方はぜひ参考にしてください。

 

小学生向けの英検教本

 

英検の受験を検討している場合は、英検の勉強をすることが英文法の勉強をすることにもなるため、小学生向けの英検教材を使って勉強すると一石二鳥です。

 

しかし、小学生向けの英検教材の中には、英文法用語や詳しい解説を一切せずに合格へと導く教材もあるため、「しっかりとした英文法の知識を身につけること」「英検に合格すること」どちらに重点を置くべきか決定した上で教材を選びましょう

 

小学生が英検に1発合格できる勉強法|英検3〜5級対応という記事内では、小学生が英検に1発合格するための方法や勉強法、目標級別のおすすめ教材などについて説明しています。

 

また、子供に英語を教える自信がない親御さんや、子供が勉強に取り組まずに困っている場合には、子供オンライン英会話の英検コースを活用する方法もあります。

 

子供オンライン英会話の英検コースとは?
・外国人英会話講師とのマンツーマンレッスン
・英語と日本語の両方を喋れるバイリンガル講師による文法講義
・英検合格に必要な知識と技能を習得するための特化型レッスン
・英検3級以上で必須となる面接試験の模擬面接
・スマホやタブレット、PCがあれば自宅で受講可能
・通学式の英会話教室や塾と比較すると圧倒的に低コスト
・オンラインでいつでも簡単に退会することができる
※各子供オンライン英会話によって提供サービスは異なります

 

数あるオンライン英会話において、子供向けの英検コースを開講しているオンライン英会話は限られています

 

英検に特化したレッスンを提供しているオンライン英会話は、英検コースで試験対策ができる子供オンライン英会話6選にて紹介しています。

 

NHKラジオ英語講座

(※画像をクリックすると詳細をご覧いただけます)

 

NHKラジオでは、1週間を通してさまざまな外国語講座が放送されています。それらの中でも小学生におすすめの英語講座は、「中学生の基礎英語 レベル1」です。

 

「NHKラジオ 中学生の基礎英語」とは?
中学校3年間で勉強する英文法の内容を、2年間で習得することを目標とした中学生を対象としたラジオ講座です。各レベルとも、4月〜翌3月までの1年間を通した講座となっており、週5回・1回15分で構成されています。   レベル1:中学1・2年生レベルのシンプルな英文法と簡単な英会話 レベル2:中学2・3年生レベルのやや複雑な英文法と適切な英会話   <放送時間> 月〜金 AM6:00〜6:15、PM6:45〜7:00、PM9:00〜9:15 ※同日においては、3回とも同じ内容が放送されます ※CD付きテキストも販売されています

 

中学生を対象とした英語番組ではありますが、内容は決してむずかしくありません

 

小学生向けのラジオ講座もありますが、英文法の勉強を目的とする場合には圧倒的に「中学生の基礎英語」をおすすめします

 

中学3年間の英語の文法を2年間で終えることができるため、将来的に高校受験へ余裕を持って準備できるようになるなどのメリットもあります。

 

まとめ

 

文部科学省の小学校学習指導要領に記載されているとおり、小学校の英語の授業では英文法の習得を教育目標として掲げてはいません。

 

実際に英語を話したり聞いたりするなど、体験型の授業をメインとした英語教育が行われます。

 

そのため、小学生に英文法の勉強は必須とは言えません。

 

しかし、小学生以下の英検受験者の増加幅からもわかるように、学校外で英語の勉強を進める子供は増えています。

 

中学入学後に大きな学力格差となることを防ぐためにも、中学校入学前までに最低限の英文法知識を身につけておくことが理想的です。