小学生の英検対策と勉強方法を解説!子供向けの英検教材も紹介【3級・4級・5級】
小学生が英検の勉強を始める前に知っておくこと4つ
せっかく子供が英検を受験するなら、やはり一発合格を目指したいと思うもの。
英検に合格することを目標とするなら、勉強を始める前に知っておくべきことがあります。
時間と努力とお金をムダにしないためにも、小学生が英検に合格するために欠かせない4つのポイントを理解しておきましょう。
1. 英検の出題範囲を理解する
試験で高得点を取るためには、一生懸命に勉強することはもちろんのこと、出題範囲をしっかりと把握することも大切です。
出題範囲を理解することは、出題される可能性の高い問題に絞って試験対策ができるため、とても効率的に勉強を進めることができます。
出題範囲を理解しないままただがむしゃらに勉強することは、非効率であるだけでなく、合格に必要なスキルを習得できていない状態で試験本番を迎えることにもなりかねません。
英検の勉強を開始する前に、希望する英検の級の出題範囲について理解しておくことが重要です。
2. 現在の英語力を把握する
英検は初学者レベルの5級から1級へと向けて難易度が高くなる試験です。
英検各級のレベル | |
---|---|
英検5級 | 中学初級レベル |
英検4級 | 中学中級レベル |
英検3級 | 中学卒業レベル |
小学生の場合、最初は5級から受験することが多く見受けられますが、ある程度の英語学習経験がある子供なら5級でなくより上位の級から受験を開始することもできます。
資格試験の中には、ひとつ下のレベルの級に合格していないと受験資格を得ることができないものも存在しますが、英検にはそのような制限はありません。
自分の英語レベルに適した級から受験することができます。
小学生のわが子は、英検4級と5級は受験せず、3級から初めて英検を受験しました。
関連記事:
英検3級を受験した小学生の合否結果と成績【5級と4級は未受験】
3. 英検合格のための勉強法を知る
目標とする英検の級を決めたなら、その級に合格するために必要な勉強法を明確にしましょう。
各級によって出題範囲が異なるため、出題範囲から逆算して合格に必要な勉強法を決定します。
とくに、3級以上を受験する場合はライティングとスピーキングの試験が加わるため、それらの対策も必要です。
受験する級に適した勉強法で試験対策に取り組みましょう。
具体的な勉強法は後ほどご紹介します。
4. 小学生向けの英検教材を選ぶ
英検を受験する小学生が増えている現在では、多くの小学生向け英検教材が販売されるようになりました。
これから英検の受験を考えている小学生(低学年・中学年)は、小学生向けの英検教材をおすすめします。
小学生向けの英検教材は、低学年の子供でも勉強できるような工夫がされています。
高学年の子供なら一般向けの英検教材でもひとりで取り組めるかもしれませんが、小学生向けの英検教材には一般向けの英検教材にはないメリットがあるものも存在します。
小学生向けの英検教材と一般向けの英検教材の違いを比較してみましょう。
<市販の英検教材の比較>
小学生向け | ・全ページカラー印刷の教材が多い ・漢字にふりがなが振られている ・英文法用語ゼロの教材もある ・子供向けのわかりやすい解説 ・イラストで感覚的に理解できる |
一般向け | ・小学生には読めない漢字が含まれる ・文法用語が多用した説明・解説 ・想定読者は中学生以上 ・イラストは少ない |
上記の表でもっとも注目したいのが、小学生向けの教材の中には、英文法用語を一切使用せずに合格へと導く教材があることです。
小学校低学年の子供にとって、文法用語を用いた英語の勉強はややハードルが高く感じるかもしれません。
しかし、英文法用語を使用しない小学生向けの英検教材を使用すれば、この点をクリアすることができます。
※英文法用語ゼロの小学生向け教材は、この記事の後半でご紹介します。
英検各級の出題範囲
英検の出題範囲を把握することは、英検合格へ向けて進み始めるための最初の1歩となります。
まずは各級の出題範囲をここでしっかりと確認しましょう。
英検5級の出題範囲
必要単語数 | 出題単語の一例 |
約600語 | study(勉強する)、eat(食べる)、speak(話す)など |
英検5級に合格するためには、約600語の英単語を習得している必要があると言われています。
現在は小学校3年生から外国語活動が始まり、小学校5年生からは科目として授業が行われているため、小学生でもすでに知っている英単語が多く含まれています。
出題レベルの目安は、中学初級程度(中学1年生レベル)です。
英検4級の出題範囲
必要単語数 | 出題単語の一例 |
約1,280語 | ate(食べた)、could(canの過去形)、gave(giveの過去形)など |
英検4級に合格するためには、約1,280語の英単語を習得している必要があると言われています。
すでに英検5級相当の英単語を習得している場合、新たに覚える必要がある英単語は約680語です。
出題レベルの目安は、中学中級程度(中学2年生レベル)です。
英検3級の出題範囲
必要単語数 | 出題単語の一例 |
約2,580語 | built(buildの過去形・過去分詞)、brought(bringの過去形・過去分詞)など |
英検3級に合格するためには、約2,580語の英単語を習得している必要があると言われています。
ただし、すでに英検4級合格相当の実力がある場合、新たに覚える英単語は約1,300語です。
英検3級は中学卒業レベルに相当するため、中学校3年間で勉強する時制や動詞の活用など、英文法の知識がないと解けない問題も含まれます。
英検3級からはライティング(作文)とスピーキング(面接)も試験内容に加わります。
小学生が英検に一発合格するための勉強法
ひとつ前の項目でご紹介した各級の出題範囲をもとにして、小学生が英検に一発合格するための勉強法をまとめました。
実際に勉強に取り掛かる前に、まずは合格への道筋をしっかりと確認しましょう。
英検5級を目指す小学生の勉強法
英検5級の勉強法 | ・簡単な英会話フレーズを目と耳の両方で覚える ・英会話フレーズの中で英単語を覚える ・5W1Hと語順ルールを覚える(平叙文と疑問文) |
英検5級を目標とする小学生におすすめの勉強法は、中学1年生レベルの基本的な英単語とフレーズを覚えることです。
英検5級を受験する段階では、小難しい英文法を理解していなくても、合格レベルに到達することができます。
ただし、平叙文と疑問文の語順ルール程度の英文法については勉強しておいた方が安心です。
英文法用語を使用せずに勉強できる英検テキストや、語順ルールを感覚的に勉強できる小学生向けの英文法ドリルを活用してもいいでしょう。
英検5級の場合は、英文法をきっちりと勉強する方法よりも、基本的な英単語やフレーズに多く触れて慣れてしまうという勉強法がもっともおすすめです。
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【2022年最新】小学生におすすめの英語ドリル17選|英単語から英検対策まで
小学生向けの英文法ドリル14選|海外の子供が使う英語ドリルも紹介
英検4級を目指す小学生の勉強法
英検4級の勉強法 | ・過去形や比較級、三単現など、英文法を覚える ・長文を読み、内容を理解できるようにする ・Eメール形式の文章に慣れておく |
英検4級を目標とする小学生におすすめの勉強法は、簡単な英語で書かれた文章をたくさん読み、その文章の中で使用される英単語やフレーズを覚えることです。
ある程度まとまった文章のかたまりを読んで内容を理解できるようになるためには、英語の文章を読んで慣れる方法が役に立ちます。
ネイティブによる朗読の音声が収録されたCDがついているものなど、正確な発音を勉強できるものだとなお良いでしょう。
英検3級を目指す小学生の勉強法
英検3級の勉強法 | ・中学卒業レベルの英単語・英文法 ・ライティング(作文対策) ・スピーキング(面接対策) |
小学生が英検3級に合格するためには、聞く・話す・書く・読むという4技能の基礎をしっかりと身につけている必要があります。
そのためには、これまでの英語学習で身につけている英語を、実際に活用できるレベルにまで引き上げるための勉強が必要です。
具体的には、中学3年間で勉強する英単語・英文法を活用し、1から自分で英語の文章を組み立てる力が必要です。
それに加えて、ライティング(作文)ではスペルを正確に書けること、スピーキングではしっかりと相手に伝わる英語で話すことが要求されます。
過去の英語の勉強は詰め込み式の勉強でも得点につなげることが可能だったかもしれませんが、これからはそのような勉強法では通用しません。
英語を勉強するという意識を捨てて、英語を活用できるように訓練するという感覚を持つことが大切です。
英検教本などを活用して、4技能を向上させるための勉強を心がけましょう。
<英検3級の面接対策について>
英検3級の面接対策は、子供オンライン英会話各社の英検対策コースを活用する方法もあります。
英検コースでは本番を想定した模擬面接形式のレッスンが受講できるため、自宅で面接の予行練習を行うことができます。
英検コースで受講できる内容は、子供オンライン英会話各社によって異なります。
関連記事:
英検対策ができる小学生向け子供オンライン英会話7選
小学生向けのおすすめ英検教材
ここまでにご紹介した情報をもとに、小学生向けのおすすめの英検教材についてご紹介します。
英検5級の勉強におすすめの教材
<小学生のためのはじめての英検5級>
すでに英語の基礎を勉強したことがあるなら、英検5級に特化した教本に取り組んでみましょう。
最初に教本の練習問題や過去問・予想問題などに取り組むことで、英検5級に合格するために何を勉強すればいいのかが明確になります。『小学生のためのはじめての英検5級』は、英文法用語を用いずにインプットができる小学生向けの英検教本ですが、アウトプットにもおすすめです。
<覚えておきたい英語の文>
平叙文を中心とした英検5級レベルの文章の書き方を勉強できる英語ドリルです。
英検5級に特化した教材ではないものの、英語初心者の子供にも取り組みやすい内容です。英語の文章の組み立て方の説明も記載されているため、英検で出題される穴埋め問題なども解けるようになるでしょう。
英検4級の勉強におすすめの教材
<「意味順」だからできる!絵と図でよくわかる小学生のための中学英文法入門>
英検4級に合格した後、小学生のうちに英検3級も受験したいと考えているなら、英文法の基礎を先回りして勉強することもひとつの方法です。
遠回りのように感じても、結果的には英検3級合格への近道となるでしょう。小学校の英語の授業では中学校のような英文法の授業は行われませんが、英検3級に合格するためには英文法の知識も必要です。
<小学生のためのはじめての英検4級>
小学生のうちは中学校で勉強するような英文法用語を用いた勉強はさせたくないという場合は、やはりこちらの『小学生のためのはじめての英検4級』がおすすめです。
英検3級の勉強におすすめの教材
<小学生のためのはじめての英検3級>
英文法用語を使用せずに英検3級合格レベルへステップアップできる小学生のための英検教本です。
この教本に掲載されている会話フレーズや英単語を繰り返し声に出したりCDを聞いたりすることで、スピーキング力とリスニング力の両方を同時に引き上げることができます。ライティング(作文)対策もできるため、英検3級合格に必要な4技能を総合的に勉強できる1冊を求める方におすすめです。
<1日1枚!英検3級問題プリント>
本体から1枚ずつ切り離してプリントとして使える英検問題集です。
インプットとしてではなく、アウトプットとしての使用に最適です。小学生でも取り組みやすい適度な分量のため、合格に必要な力を毎日少しずつ習得することができます。
3級の面接対策には子供オンライン英会話の英検コースを
繰り返しになりますが、英検3級の面接試験には子供オンライン英会話の英検コースが最適です。
子供の扱いに慣れた英会話講師が、本番を想定した模擬面接を実施するため、余裕を持って試験本番に挑めるようになります。(※英検コースのサービス内容は子供オンライン英会話各社によって異なります)
英検コースを提供している子供オンライン英会話は、英検コースで試験対策ができる子供オンライン英会話6選にまとめました。興味のある方はぜひ参考にしてください。
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