英検3級を一発合格した小学生の英語勉強法と教材【成績表も公開】

2023年4月22日

英検3級結果トップ画像

 

自宅でマイペースに英語学習を継続していた小学生のわが子が、先日英検を初めて受験しました。

 

この記事では、これまであえて避けていた英検を受験することにした理由や合否結果、成績表の詳細などについてご紹介します。

 

これまで子供に英検を受験させなかった理由

 

小学校入学前から自宅を中心としたゆるい英語学習を始めたわが家では、早期に英検を受験することに対してあまり乗り気ではありませんでした。

 

理由はこのブログで何度か書いている通り、子供が幼い頃から試験に合格するための英語学習にしたくなかったからです。

 

幼少期においては、英語に楽しんで触れることだけに重点を置いて、結果にこだわらず、とにかく継続することが大切だと考えていました。

 

試験勉強をさせることで、英語が嫌いな子供にしたくなかったことも理由のひとつです。 

 

小学生の子供の英検受験を考え始めたきっかけ

 

英語学習開始から数年が経過した現在では、長期間にわたって楽しみながら英語に触れ続けたことで、子供の頭の中に英単語やフレーズのストックがしっかりと積み上がっていることを実感できます。

 

この実感こそが、英検の受験を検討し始めたきっかけです。

 

英語のストックがすでに頭にある状態なら、すでに持っている知識を使って問題を解くだけなので、事前の準備はほぼ不要です。

 

小学生のわが子はこれまでに英検を受験したことはありませんでしたが、5級や4級は簡単すぎると判断し、まずは3級を受験することに決めました。 

 

 

英検5級と4級は未受験でいきなり3級に挑戦した結果

 

わが子は英検自体の受験が初めてだったのですが、英検3級の受験結果は一次試験も二次試験も一発合格でした。

 

本番を迎える前に、自宅で力試しに英検3級の問題集に挑戦したところ、合格基準をはるかに上回っていました。

 

そのため、子供本人もきっと合格するだろうという心の余裕を持って試験当日を迎えることができたように思います。 

 

小学生の英検3級の成績表に驚きの事実を発見

 

英検初受験にして英検3級に一発合格したわが子ですが、受験前から親子ともにきっと合格するだろうと予想していたため、合格という結果にあまり驚きはありませんでした。

 

しかし、英検受検からおよそ1ヵ月後に公表される試験結果を見たときは驚きました。

 

英検の成績表には、合否結果だけでなく、今回受験した級のひとつ上の級を基準として、あとどれくらいでひとつ上の級の合格基準点に到達するかがグラフで表示されています

 

今回小学生のわが子は英検3級を受験したため、あとどれくらいで英検準2級の合格基準点に到達するかが表示されていたのですが、一次試験においてはすでに英検準2級の合格基準点をはるかに上回っていました

 

英検3級試験結果
英検3級試験結果

 

初めて英検を受験したため、このようなデータをどのくらい信用していいものなのかは不明です。

 

参考までに、英検3級受験日の翌日に自宅で解いた、英検準2級予想問題の結果についてもご紹介します。 

 

 

英検3級受験日の翌日に準2級の問題を解いてみた

 

英検3級を受験した日の翌日、あらかじめ購入しておいた英検準2級の予想問題集を、事前準備なしで子供に解いてもらいました。

 

結果は以下の画像のとおり、筆記問題の正答率が54%、リスニング問題の正答率が80%でした。

 

英検準2級予想問題結果
英検準2級予想問題結果

 

それぞれ正答率が60%以上の場合に「合格圏内です」と表示されます。

 

この結果とは、下記の予想問題集の購入者が無料で使える機能で、タブレットで回答するだけでスコアを自動計算し、合否予想の判定結果を表示してくれます。

 

リーディング問題は60%未満ですが、リスニング問題が合格目安を大きく上回っているため、リーディング問題とリスニング問題の両方を合わせた正答率は以下の画像のとおり67%となります

 

英検準2級予想問題結果
英検準2級予想問題結果2

 

この結果にはライティング問題や二次試験が含まれていないため、あくまで目安でしかありませんが、一次試験においてはすでに英検準2級に合格できる可能性が高いと判断してもいいのではないかと思います

 

ちなみに、上記の予想問題集だけでなく、下記の過去問でも同じ無料の合否予想の判定機能を使用することができます。

 

英検の成績表で弱点を把握し英語の学習方法を見直す

 

英検3級を受験したことで、一次試験においてはすでに準2級の合格基準に到達していることを知ることができただけでなく、弱点についても知ることができました。

 

小学生のわが子の場合、筆記試験(一次試験)の点数の方が、面接試験(二次試験)の点数よりも圧倒的に高いため、スピーキングがやや弱点となっている可能性があります

 

長年子供向けのオンライン英会話のレッスンを受講していたのにスピーキング力があまり伸びていないとは皮肉ですが、振り返ってみると納得することができます。

 

子供向けオンライン英会話のレッスンは、外国人講師が読み上げた英単語やフレーズをリピートして発話するという内容が多く、自分の言葉で自分の意見や考えを伝える練習はほぼありません

 

苦労することなく英検3級に一発合格できたのは、間違いなくオンライン英会話でインプット学習を継続したことによる結果です。

 

しかし、一定のレベルに到達した今となっては、今後の子供の英語学習方法、とくにアウトプット学習について見直すいい時期だと気付きました。

 

関連記事:
子供がオンライン英会話をやめた理由

 

 

子供の初めての英検受験を検討している方へのアドバイス

 

子供が英検を受験したことで、英検の成績表に記載されているさまざまなデータから、子供が得意なことと不得意なことを知ることができました。

 

(中学受験をしない)小学生の場合、高校受験や大学受験と異なり、英検合格という結果がすぐになにかの役に立つことはあまりないかも知れませんが、今後も英語力を着実に伸ばしていくために、現在の英語力(とくに弱点)を客観的に把握するのはいいことだと思います。

 

しかし、先述の通り、子供の頭の中に英語のストックが全くない状態で、最初から英検対策教材に取り組むことはあまりおすすめしません

 

とくに、子供がまだ低年齢の場合は、焦って英検に取り組むよりも、英語に楽しみながら触れることに重点を置いた方が、より上位級を受験するときの負担が軽くなるはずです。

 

わが子の英検3級の成績表を見る限り、英検準2級の勉強をすることなく準2級一次試験の合格基準点を上回っています。

 

つまりなにが言いたいかというと、急がば回れということです。

 

わが子は長年子供向けのオンライン英会話を継続していました。

 

これまでの取り組みについては、下記の記事にまとめましたので、興味のある方はぜひご覧ください。

 

関連記事:
効果なし?子供オンライン英会話を6年続けた小学生の英語力

また、小学生向けの英検対策方法や出題範囲、おすすめの英検教材などについては下記の記事にまとめました。

関連記事:
小学生の英検対策と勉強方法を解説!子供向けの英検教材も紹介【3級・4級・5級】
【英語タッチペン付】幼児・小学生におすすめの英検対策教材

 

おわりに

 

今回小学生のわが子が英検3級を受験したことで、下記の気づきを得ることができました。

 

・すでに英検準2級一次試験の合格基準点を上回っている
・オンライン英会話を何年も継続したけれど、自分の言葉で考えや意見を伝えるスピーキング力は伸びていない
・(上記の理由から)今後の英語学習方法について、子供と話し合う必要がある

 

英検3級に一発合格したことも喜ばしいことですが、それ以上に、これらの気づきを得ることができて良かったと考えています。