英語の本の多読におすすめ!5シリーズを紹介【子供から大人まで】
英語の多読を始めるにあたって、高額な英語教材のセットを購入する必要はありません。英語学習の進み具合に合わせて、その都度必要な教材を必要な分だけ買い足していきましょう。
この記事でご紹介する多読向けの本は以下のような方におすすめです。
単品購入できる英語の多読本を探している
初級→中級→上級とステップアップできる多読本を知りたい
幼児や小学生でも取り組める英語の多読本を知りたい
中学・高校レベルの英語から多読を始めたい社会人
1冊1,200円以下で購入できる多読向けの英語本シリーズをレベル別にご紹介します。
多読におすすめの英語の本『海外の児童書』
英語圏の子供向けの児童書は、それぞれの年齢に適したレベルの英文で構成されているため、日本の英語学習者が自分の英語力にぴったり合う本を見つけやすいことが特徴です。
簡単なレベルから多読を開始し、慣れたら少しずつ難易度を上げることで、英語圏でよく使われる自然な表現を覚えたり、英文の読解力を高めたりすることに役立ちます。
ここでは、英語多読本として人気が高い3シリーズの児童書をご紹介します。
もちろん、英語学習者の大人にもおすすめです。
I can read シリーズ
読者の対象目安を、年齢ではなく読解レベルで分けた子供向け多読シリーズです。
イラストが多く、薄い冊子のような本のため、英語で文章を読むことに抵抗感があっても気軽に多読をスタートできます。
Amazonや楽天では電子書籍を中心に販売しているため、ペーパーブック版の入手が困難になっている作品が見受けられます。
また、楽天では取り扱いがないこともあるため、ペーパーブック版で多読をしたい場合は次項でご紹介する『Step into Reading』シリーズをおすすめします。
レベル1:Sammy the Seal
冒険が大好きなあざらし「Sammy」が街へ繰り出すストーリーです。レベル1は「BEGINNING LEVEL」の位置付けで、単語や英文の音読を開始し始めた子供を対象目安としています。
レベル2:Uncle Elephant
小さな子像が、おじの像を訪ねるクラシカルなベッドストーリーです。レベル2は「READING WITH HELP」の位置付けで、簡単な英文は一人で読むことができるけれど、長文などはまだ手助けが必要な子供を対象目安としています。
レベル3:The Addams Family: A Frightful Welcome
アダムス・ファミリーの映画の一部をもとにして作られた1冊です。レベル3は「READING ALONE」という言葉の通り、ある程度の長い文章を一人で読み進められるようになった子供が対象目安です。子供にとって難易度の高い語彙の登場回数も増加します。
レベル4:How Not to Strat Third Grade
小学校3年生に進級する兄と幼稚園の弟のストーリーです。レベル4は「ADVANCED READING」の位置付けで、自ら進んで本を読み進められる読書家の子供を対象目安としています。『I can read』シリーズでもっとも難易度の高いストーリーが展開されます。
Step into Readingシリーズ
ページ1面に広がるイラストが特徴的な『Step into Reading』シリーズは、英語圏の子供の学齢期別にレベル分けされた多読におすすめの本です。
物語だけでなく、フォニックス学習ができるシリーズや、算数・理科・歴史・伝記などをテーマにしたシリーズなども揃っているため、英語初心者でも「英語で何かを学ぶ体験」ができます。
フォニックス:Phonics Patrol!
フォニックス学習ができる多読本のセットです。薄い本が12冊セットになっていてスモールステップでフォニックス学習を進めることができます。これから英語の学習を始める幼児や小学校低学年の子供におすすめです。
レベル1:Peter Pan
世界中の子供たちに人気のピーターパンを簡単な英語で楽しめる子供向けの本です。『Step into Reading』レベル1の対象レベルは、アルファベットを理解できるようになった英語圏の幼児です。
レベル2:One Hundred Shoes(算数)
足が100本あるムカデの靴のお話です。表紙に「A MATH READER」と記載されている通り、ストーリーの中で算数に関連するトピックを扱うシリーズです。『Step into Reading』レベル2の対象レベルは、英語圏の幼児から小学校1年生程度です。
レベル3:Dinosaur Days(理科)
有名な恐竜からあまり知られていない恐竜まで、さまざまな種類の恐竜について学べる1冊です。表紙に「A SCIENCE READER」と記載されている通り、理科に関連するトピックを扱うシリーズです。『Step into Reading』レベル3の対象レベルは、英語圏の小学校1年生から3年生程度です。
レベル4:Malala : A Hero of All(伝記)
最年少でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんのストーリーを学べる多読本です。表紙に「A BIOGRAPHY READER」と記載されている通り、伝記について学べるシリーズです。『Step into Reading』レベル4の対象レベルは、英語圏の小学校2年生から3年生程度です。
レベル5:Moonwalk(歴史)
世界初となる月面着陸を達成したアポロ11号の宇宙飛行士たちのストーリーです。表紙に「A HISTORY READER」と記載されている通り、歴史について学べるシリーズです。『Step into Reading』レベル5の対象レベルは、英語圏の小学校2年生から4年生程度です。
Nate the Greatシリーズ
小学生の名探偵「Nate the Great」が活躍する子供向けの推理シリーズです。捜査の依頼が舞い込むたび、独自の方法で事件を解決へと導きます。
事件の内容は友人の探し物を見つけるなど、子供の日常生活で起こる困りごとなどで、カラーとモノクロのイラストが各ページに描かれている読みやすい多読本です。
日本の中学英語レベルの易しい英文が使用されていますが、「detective(探偵)」など、中学校では教わらない単語も少しだけ登場します。
英検3級レベル程度の語彙が身についている小学生なら、すらすらと読めるでしょう。
英語の長文読解に苦手意識を持っている中学生・高校生や、英語の学び直しをしたい大人にもおすすめです。
Nate the Great
タイトルの『Nate the Great』とは、主人公の少年名探偵の名前です。第1巻では、「紛失した絵を見つけて欲しい」という依頼が友人から舞い込み、2人で一緒に絵の捜索を開始します。前半の62ページは『Nate the Great』の推理ストーリーで、後半の16ページはさまざまなアクティビティーが掲載されています。ストーリーの中に登場するパンケーキのレシピが掲載されているページでは、日本のレシピでは「大さじ1」と書くけれど、英語では「1 tablespoon」と書くことを知ることができます。このような経験を日常に取り入れることで子供が自然に語彙を身につけていきます。
Nate the Great Goes Undercover
『Nate the Great Goes Undercover』は、「真夜中にゴミの缶を荒らす犯人を突き止めて欲しい」という友人からの依頼でスタートします。前半47ページは『Nate the Great Goes Undercover』の推理ストーリーで、後半29ページは動物に関する読み物やハンバーグのレシピなどのアクティビティーページで構成されています。『Nate the Great』シリーズの対象読者は英語圏の6〜9歳です。個人的な感覚では、日本の中学英語レベル程度にように感じました。また、1冊ごとにストーリーが完結するため、どれからでも読み始めることができます。
多読におすすめの英語の本『日本の英語学習者向け書籍』
ここからは、日本語訳が記載されている英語の多読本についてご紹介します。 英語表記のみの本では解釈が合っているか心配な人や、日本語の意味をしっかりと確認したい人におすすめです。
ラダーシリーズ
日本語訳が記載されている多読向けの英語本です。
レベル1からレベル5までの難易度があり、はしご(ラダー)を登るように少しずつ英語力を上げていくというコンセプトが特徴です。
子供向けの童話から大人向けの経済・歴史など、豊富なテーマの本が揃っています。
レベル1:『走れメロス』など
ラダーシリーズのレベル1は、日本の中学校で学習する基本的な英単語を中心とした約1,000語が使用されています。対象レベルはTOEIC300〜400点、英検4級程度です。『走れメロス』の他にも、『アインシュタイン・ストーリー』や『日本昔話シリーズ』『ピーター・パン』『美女と野獣』など、子供から大人まで幅広い年齢層の英語学習が楽しめる作品が揃っています。上記のリンクから商品ページへ飛ぶと、関連商品としてラダーシリーズのその他の作品が表示されます。
レベル2:『銀河鉄道の夜』など
ラダーシリーズのレベル2は、約1,300語の英単語が使用されています。対象レベルはTOEIC400〜500点、英検3級程度です。『銀河鉄道の夜』の他にも、『不思議の国のアリス』『吾輩は猫である』『ジキルとハイド』など、国内外のさまざまな作家の作品で英語の多読ができます。
レベル3:『シャーロック・ホームズの冒険』など
ラダーシリーズのレベル3は、約1,600語の英単語が使用されています。対象レベルはTOEIC500〜600点、英検準2級程度です。『シャーロック・ホームズの冒険』の他にも、『赤毛のアン』『心に響く英語のことわざ・名言100』など、文学作品だけでなく英語で教養を深めることができる作品もあります。
レベル4:『スティーブ・ジョブズ・ストーリー』など
ラダーシリーズのレベル4は、約2,000語の英単語が使用されています。対象レベルはTOEIC600〜700点、英検2級程度です。『スティーブ・ジョブズ・ストーリー』の他にも、『ビートルズ・ストーリー』『あしながおじさん』など、文学作品だけでなくTOEIC600〜700点レベルの語彙力を身につけたい社会人におすすめの多読本が揃っています。
レベル5:『ザッカーバーグ・ストーリー』など
ラダーシリーズのレベル4以下では、各レベルに合わせて使用する単語が制限されていましたが、レベル5は単語の使用制限がありません。ラダーシリーズの最上級レベルに該当するため、英文雑誌・新聞を読めるようになりたい学習者におすすめです。対象レベルはTOEIC700点以上、英検準1級以上です。『ザッカーバーグ・ストーリー』の他にも、『アメリカ史』『ビル・ゲイツ・ストーリー』『日本人のこころ』など、英語以外の学びも得ることができる作品がたくさんあります。
多読におすすめの英語の本『番外編』
「英語力を上げるために多読に挑戦しようとしているけれど、実は読書があまり好きではない・・・」という方には、英語と日本語の両方が記載されているバイリンガル・コミックも選択肢のひとつです。
コミックの場合はより日常会話表現が多く登場するため、長文読解力を鍛えたいのではなく、日常会話やカジュアルな表現を身につけたい場合などにおすすめです。
Doraemon(ドラえもん)
英文と日本語訳の両方が記載されたバイリンガル表記のドラえもんのコミックです。日本語訳と豊富なイラストによって、英文の意味を正確に理解することができます。日常会話などの平易な英語表現を好む場合や、ドラえもんが好きな子供などにおすすめです。
英語の本の多読は子供にも大人にも効果的
英語の本を読む習慣を生活に取り入れることで、英語のインプット量を簡単に増やすことができます。
状況に応じて適切な英単語を使い分けるようになりたい
英文を読むことに対する苦手意識をなくしたい
英語の長文をもっと早く読めるようになりたい
子供が幼いうちから英語に慣れさせたい
これらのような目的があるなら、この記事でご紹介した英語の多読本はきっと役に立つはずです。
今回ご紹介した本は、各種シリーズのごく一部でしかありません。
その他の本は、Amazonや楽天のリンク先にある関連書籍のセクションでご覧いただけます。
今日から英語の多読を取り入れて、どんどん英語力を高めていきましょう。
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